「語彙力」とは?意味とネットでのおどけた使い方をわかりやすく解説
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この記事は 語彙力 の意味をくわしく掘り下げた記事です。「尊すぎて語彙力がない」——SNSでこんな投稿を見かけたことはありませんか。本来は国語の授業などで使われるまじめな言葉ですが、いまではインターネット上で、感動して言葉が出てこない気持ちをあらわすユニークな使い方が広まっています。ここでは「語彙力」という言葉の本来の意味と、ネットでの使い方の両方を、例文とあわせてわかりやすく紹介します。
「語彙力」の意味
語彙力とは、本来は知っている言葉の豊富さや、それを上手に使いこなす力のことをいいます。「語彙」とは、ある人が知っている言葉の集まりのことで、その量や使い方の幅を「語彙力」と呼びます。語彙力が高い人ほど、自分の気持ちや考えを、ぴったりの言葉で細かく表現できるというわけです。たとえば「うれしい」という気持ちひとつをとっても、「感激した」「胸がいっぱいだ」「じんとくる」など、いろいろな言い方ができる人は、語彙力が豊かだといえます。
いっぽうでネットの世界では、この言葉が少し変わった使われ方をしています。あまりに感動したり驚いたりして、うまい言葉が出てこないときに、「語彙力(が消えた)」「語彙力がない」と、あえておどけて言うのです。本当は語彙が足りないのではなく、感情があふれて言葉にならない、という気持ちを表しています。つまり、言葉を知らないのではなく、感動のあまり言葉を選べないほど心が動いた、というサインでもあるのです。
「語彙力」の使い方・例文
ネットでの「語彙力」は、感動や興奮で言葉にならない気持ちを、冗談まじりに伝えるときに使います。うれしい・すごいという強い気持ちとセットで登場するのが特徴です。
- 推しがかっこよすぎて、もう語彙力がなくなった。
- 景色が綺麗すぎて「すごい」しか言えない、語彙力どこいった。
- 感動して語彙力が仕事をしてくれない。
このように、「語彙力がない」「語彙力が消えた」といった形でよく使われます。文字だけでなく、実際の会話でも「もう語彙力どこいった」と口にすることがあります。もちろん、本来のまじめな意味のまま「語彙力を増やしたい」「語彙力のある文章」と使うこともあります。
「語彙力」の由来・語源
「語彙力」は、言葉の集まりを意味する「語彙」に、力や能力を表す「力」を組み合わせた言葉です。もともとは国語や勉強の場面で使われる、まじめな用語でした。
それがSNSの広まりとともに、「感動して語彙力がなくなる」という形で、本来とは逆の意味あいでおもしろく使われるようになりました。言葉をたくさん知っている力を指すはずの「語彙力」を、あえて「言葉が出ない」場面で使うことで、感情の大きさをユーモラスに強調しているのです。こうした反語的な使い方は、若い世代を中心にSNSで一気に広まりました。うまく言葉にできないことが、かえって感動の大きさを伝えてくれる、というわけです。
ニュアンス・注意点
ネットでの「語彙力がない」は、本当に言葉を知らないという意味ではなく、感動が大きすぎて言葉にできない、という前向きなニュアンスで使われるのがほとんどです。そのため、自分に対して使う分には、ユーモアとして自然に伝わります。
ただし、他の人に向かって「語彙力がない」と言うと、本当に言葉を知らない、表現がへただ、とけなしているように受け取られてしまうことがあります。相手をからかう意味に聞こえないよう、使う場面には少し注意しましょう。また、あらたまった場やビジネスの場面では、こうしたくだけた使い方は避け、本来の意味で使うのが無難です。言葉の二つの顔を知っておくと、安心して使い分けられます。
まとめ
「語彙力」は、本来は知っている言葉の豊富さや、それを使いこなす力を指すまじめな言葉です。いっぽうネットでは、感動して言葉が出ないときに「語彙力がない」とおどけて使う、反語的な表現として親しまれています。どちらの意味も知っておくと、投稿や会話のニュアンスをより深く楽しめます。相手を傷つけない範囲で、気持ちを伝えるスパイスとして上手に使ってみてください。