「それな」とは?意味・使い方と「わかる」「たしかに」との違い
公開
この記事は それな の意味をくわしく掘り下げた記事です。「それな」とは?
「それな」は、相手が言ったことに対して「まさにその通り」「本当にそうだよね」と強く同意・共感するときに使う、短い相づちの言葉です。長い説明をしなくても、ひと言「それな」と返すだけで「自分もまったく同じ気持ちだ」という賛成の気持ちをテンポよく伝えられます。若者を中心に、日常会話でもSNSでも毎日のように飛び交っている、現代の定番の返事です。
意味としては「ほんとそれ」「同感」「わかる」に近く、相手との間に「わかり合えた」という一体感を生むのがこの言葉の魅力です。
意味・ニュアンスを詳しく
「それな」が表すのは、単なる「はい」「そうですね」という返事ではありません。そこには「自分も前からそう思っていた」「よくぞ言ってくれた」という、深い共感の気持ちがこもっています。相手の意見に百パーセント賛成で、しかもそれを強調したいときにぴったりの言葉です。
強調したいときは「それなすぎる」「それなしかない」のように形を変えて使われることもあります。「すぎる」が付くと「本当に本当にその通り」というさらに強い同意になり、ノリのよさや盛り上がりも伝わります。
逆に、相手の意見に少ししか賛成できないときや、よく考えてから答えたいときには向きません。「それな」は反射的に、勢いよく返す言葉だからです。
語源・由来
「それな」は、「それなんだよ」「それな話」といった言い方が省略されて生まれたと言われています。「それ(=あなたの言ったこと)、まさにそれなんだよ」という気持ちを、最後まで言わずに「それな」で止めた形です。
2010年代に入ってから若者の話し言葉として急速に広まり、Twitter(現X)やLINEなどのSNSで文字としても大量に使われるようになりました。短くて打ちやすく、リズムもよいため、チャットのような速いやり取りと相性がよかったことも、定着した理由の一つと考えられます。
使い方(例文)
「それな」は、相手の発言のすぐあとに、あいづちとして返すのが基本です。実際の会話やSNSでは次のように使われます。
- 「月曜日ってなんでこんなに疲れるんだろう」「それな」
- 「あの店、安いのに量が多くて最高だよね」「それなすぎる」
- 「テスト前って急に部屋の掃除したくなるよね」「それなしかない」
SNSの投稿でも、誰かの意見を引用して共感を示すときによく使われます。
推しのライブは何回でも見返せるのが尊い。/それな。何回見ても泣く。
このように、たったひと言で会話が弾み、相手との距離が縮まるのが「それな」の持ち味です。
「それな」「わかる」「たしかに」の使い分け
同意を表す言葉には、「それな」のほかに「わかる」「たしかに」などがあります。似ているようで、伝わるニュアンスは少しずつ違います。
- それな…相手の意見に全面的に、勢いよく賛成するとき。「自分もまさにそう思っていた」という一体感が最も強い表現です。
- わかる…相手の気持ちや状況に「その感覚、理解できる」と寄り添うとき。意見というより感情への共感に向きます。
- たしかに…言われて「なるほど、言われてみればその通りだ」と、あとから納得したとき。少し冷静で、考えてから同意するニュアンスです。
たとえば「この映画、音楽がすごくよかった」と言われたとき、最初から同じ気持ちなら「それな」、相手の感動に寄り添うなら「わかる」、言われて気づいたなら「たしかに」が自然です。気持ちの近さや、同意するまでの流れによって選び分けると、返事がより生き生きとします。
使うときの注意点
「それな」はとてもフランクな言葉なので、使う相手と場面には注意が必要です。友だちや仲のよい間柄では問題ありませんが、先生や上司、取引先など目上の人に対して使うと、軽すぎる・なれなれしいと受け取られてしまいます。そうした場面では「本当にそうですね」「おっしゃる通りです」と言い換えましょう。
また、あまりに何にでも「それな」と返していると、きちんと話を聞いていない・適当に相づちを打っているように見えることもあります。本当に共感したときに使うからこそ、ひと言の「それな」が相手に響きます。
とはいえ、使いこなせれば会話を前に進める潤滑油のような役割も果たします。相手の話にすばやく「それな」と反応することで、「ちゃんと聞いているよ」「もっと話して」という合図になり、会話が途切れずに弾んでいくのです。相手と場面を選びさえすれば、とても便利な言葉だと言えます。
まとめ
「それな」は、相手の発言に「まさにその通り」と強く共感するときの、短くてテンポのよい相づちです。「それなんだよ」が省略されて生まれ、2010年代にSNSとともに広まりました。「わかる」は気持ちへの共感、「たしかに」はあとからの納得と、似た言葉との違いを意識して使い分けると表現が豊かになります。フランクな言葉なので、目上の人には「そうですね」と言い換える配慮を忘れないようにしましょう。